【守破離の守】宝石の煌き (Splendor) 〜初心者がまず考えるべき戦略とコツ〜
当記事では人気ボードゲーム「宝石の煌き」の初心者の方が勝てるように意識すべき基本戦略をまとめていきます。
プレイ時間 | プレイ人数 | 利用シーン |
---|---|---|
30分 | 2〜4人 | じっくり・何度も |
宝石の煌き(splendor)を知らない方、ルールをまだ覚えていない方はこちらの記事からお読みください。
1. はじめに
宝石の煌きは買い物上手が勝つゲームです。宝石を集めカードを買う、を買いを繰り返します。
カードを買うごとに、今後買うカードのコストが安くなります。
カードの価値は様々なので、お買い得なカードを、安く買い続けたプレイヤーが勝ちます。
まず知るべきは、お買い得なカードはどれなのか、ということです。
2. コストの低いカードを知る。
宝石の煌めきでは同じ点数のカードでも、必要なコスト(トークン枚数)が明確に違います。
上の写真は緑0点カードです。
左のカードから合計コストが5、4、3となっており、一番右のコスト3のカードの効率が良いです。
上の写真は白2点カードです。
左のカードのコストは赤5、右のカードのコストは赤5黒3。
まったく同じ白2点カードにも関わらず、右のカードの方が黒3つ分高コストになっています。
3. 宝石を取る回数を減らす。
初めて「宝石の煌き」をプレイすると、レベル1の宝石をどんどん購入して貴族を狙いたくもなります。
これは、「購入した宝石カードの数だけコストが軽減される」という肝となるルールが、そういう戦略を誘っているからです。
しかし実際は、 宝石カードを購入する回数は基本、減らした方が勝てます 。理由は2つ。
まず第一に、
プレイヤーのうち誰かが15点に達したターン、一番点数が高いプレイヤーのうち、 保有カードが一番少ないプレイヤーが勝利 というルールがあるからです。
つまり、宝石カードを多く持っていれば持っているほど、15点に到達するために宝石は取りやすくなるのですが、最終ターンで点数が並んだ場合は宝石カードが少ないほうが有利なのです。
そして第二に、
中盤以降、 トークンを3枚取るプレイに比べて、0点宝石を取るプレイのほうが効率が悪い からです。
中級者以上のプレイヤーは、4人対戦だと7~9枚、3人対戦だと8~10枚、2人対戦だと9~11枚ぐらいで15点を稼いでしまいます。
すなわち、「いま購入した宝石で、あと何コストを軽減できるのか?」と考えてみると、最初に買った宝石カードこそ、例えば6~7コストぐらい軽減してくれるかなという気がしますが、
そのカードが将来3コスト以上軽減してくれるのでなければ、レベル1宝石を取るよりもトークンを3つ取った方が断然お得です。
しかも、貴族タイルは8~9枚のカードが必要ですから、ようやく獲得した頃には中級者の誰かが勝利しています。
したがって、 中級者以上が混ざった4人対戦では、貴族タイルはほぼ動かない といっていいです。
たまたま長期戦になったときに、たまたま宝石を取っていたら、たまたま貴族が取れた、という場合があるだけなのです。
上の画像だと自分は11点獲得済み、 そして次のターンに予約済み(画像右下)の白3青6緑3の緑4点を購入すれば、15点で勝利します。
このとき、保有カードは青4枚、緑2枚に緑が1枚足されます(画像下)
青4緑4の貴族タイル(画像右)があったので、やや狙い気味に動いてはいたのですが、それでも取る前に15点に到達できるわけです。
もちろん、トークンが各4枚しかない2人対戦だと、コスト軽減=宝石の数の重要性が増すので、貴族タイルの重要性も増します。(それでも、必須で狙うほどではありません。)
4. 色に相性があることを知る
実は、宝石カードに必要なトークンの色には法則があります。 「白赤黒」 、 「(白)青緑」 の組み合わせは、 “おおまかに言って”、相性が良い のです(”おおまかに言って”の意味は上級編で解説します)。
たとえばレベル2カードには、白5で黒2点、黒5で赤2点、赤5で白2点のレベル2カードがあります。白黒赤がコストを軽減し合う関係にあります。
また、青5は青2点、緑5は緑2点。つまり、助け合うのではなく自色を伸ばす傾向があります。
10種の貴族タイルの条件色も、割とこの友好色で決まっています。
つまり白3赤3黒3タイルや、青4緑4タイルは、相対的に取りやすいといえます。
5. 攻略まとめ
- 点数効率の良いカードをキープする
- キープしたカードを効率よく獲得する
- 獲得したカードを土台にして、点数効率の良いカードを獲得する
- 友好色よりも場のカード重視
- 3枚目のキープは要注意
宝石の煌めきの肝はキープです。
キープによる黄宝石の確保、キープによる防御、キープによる妨害のタイミングこそが重要だと考えています。