【ルール紹介】 宝石の煌き (Splendor)
宝石の煌き(splendor)(以下、スプレンダー)は、フランス発祥のボードゲームで、2014年度のドイツ年間ゲーム大賞にもノミネートされた人気ゲームです。今回は、宝石の煌き(splendor)のルールを、視覚的にわかりやすく理解できるように、ざっくりと説明していきます。
プレイ時間 | プレイ人数 | 利用シーン |
---|---|---|
30分 | 2〜4人 | じっくり・何度も |
1.アイテムの紹介
まずは、スプレンダーをプレイする上で使われるアイテムについて紹介します。以下の様に 3種類のアイテム が格納されています。順に説明していきます。
①発展カード
購入できるカードです。3種類あってそれぞれ背面の色が違い、場に1〜3のレベル(下段(1)から上段(3)の順)にわけて、それぞれ4枚ずつ並べます。
カードの左下にコスト(獲得するのに必要な宝石の数)、左上に勝利点、そして右上には宝石の種類が書かれています
。購入後の発展カードは宝石の代わり(カード右上のアイコン)として、ゲーム終了まで保持、使用し続けることができます。
カードのサイズとおすすめスリーブ
ちなみに発展カードをカードスリーブに入れる場合は63mm×88mmになります。スプレンダーのカード枚数は90枚なので、1セット買っておくこともオススメします。
②宝石トークン
全部で5種の宝石トークンと、どの色の代わりにもなる黄金トークンがあります。
③貴族タイル
購入した発展カードに描かれている宝石の数が、一定数揃うと手に入れることができる貴族タイルです。。左下に獲得コスト、左上に獲得ポイントが描かれています。
また、貴族タイルは手元に必要数の発展カードが揃ったら無条件で獲得できる。特にアクションはないので取得忘れがないようにしましょう
2. 場の準備
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発展カードをレベルごとによくシャッフルして山札を作る
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それぞれのレベルごと4枚の発展カードを場に並べる
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貴族カードを必要(プレイ人数+1)枚数、ランダムに選択し並べる
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宝石トークンをプレイ人数に応じて用意する
- ➡︎ 2名/各色4枚・3名/各色5枚・4名/各色7枚
- 黄金トークンを5枚用意する
3.ゲームの流れとルール
「宝石を入手するか」「カードを買うか」になります。
具体的に取れるアクションは
- 違う種類の宝石を3つ入手
- 同じ種類の宝石を2つ入手
- 宝石でカードを購入
- カードを手元に確保し、金を1つ入手
で、先に15点の勝利ポイントを集めたプレイヤーの勝利となります。
写真は合計8点、この辺りになると貴族タイルの獲得も視野に入ります。
3.1 宝石の入手
- 違う種類の宝石を3つ取得
赤・緑・青・白・黒の5つのトークンから、異なる色の宝石を3つ取得することができます。
この時、同じ色をとることはできません。また、黄色のトークンだけは、選択することはできません。
- 同じ種類の宝石を2つ取得
赤・緑・青・白・黒の5つの宝石の中から、同じ色の宝石を2つ取得することができます。
このとき、取得したい色の場の宝石トークンが4枚未満であるときは、その色の場の宝石トークンを取得することができません。
また、黄色のトークンだけは、選択することはできません。
- カードを手元に確保し、黄金トークンを1つ入手
プレイヤーは、好きなレベルの山札からか、場にある発展カードを1枚選び、仮取得することができます。
手元にカードを一時確保しただけで、カードの点数は得られません。
手元カードの上限は3枚まで、黄金はどの宝石としても使用することができるワイルドトークンになります。
3.2 カードの購入
自身の持っている宝石を支払い、市場もしくは手元のカードを購入することができます。 購入したカードは、次回以降自身の宝石としてカウントできます。
発展カードを購入して手元に加えた場合には、対応するデッキから発展カードを1枚引き、場に置いてください。以下では、カードを購入する方法について、それぞれ説明します。
- 固定資産を利用した発展カードの購入
発展カードは、そのゲームの中で右上に書かれた宝石の代わりに使用することができます。
また、宝石トークンを使って購入した場合と異なり、使用しても場に戻す必要はありません。
つまり、1度購入すれば継続して宝石の代わりに使用することができます。
例えばプレイヤーは、緑の宝石カードを二枚、白の宝石トークンを2つ保有しているとします。
カードを購入しようとした際、必要な宝石は、緑の宝石2つと白の宝石2つと書かれています。
このとき、プレイヤーは緑の宝石カードを保有しているため、白の宝石トークン2つを支払うだけで、そのカードを購入することができます。
緑の宝石トークンは保有してはいませんが、緑の宝石が描かれたカードが緑の宝石トークンの代わりとなるわけです。
白の宝石トークン2つを場に戻し、新たに購入したカードを自分の側においてください。
先に述べたように、カードを購入する際に用いた緑のカードは戻す必要はありません。
- カードのキープ
購入したいカードはあるが、手元の宝石が足りないという場合、発展カードをキープすることができます。
キープしたカードは自分の好きなタイミングで購入することができます。また、この時黄金トークンを一つ場から取得することができます。
黄金トークンは、どの色のトークンの代わりになるトークンです。使用はキープしたカードを購入する前から使用することができます。
ちなみに、キープ後に発展カードを購入する前は、上記で説明したように、資産としての扱いではなく、点数の加算もされません。
キープ後発展カードを購入してからはじめて、上記のように固定資産として使用することができます。
3.3 貴族タイルの取得
貴族タイルは、指定された発展カードを獲得した際に、自動的に獲得できるボーナスです。
タイルの左下に書かれている発展カードの種類数を集めた時点で、無償で獲得できます。このボーナスの獲得は、行動に含めないため、カードの購入を行った後に、追加で獲得できることになります。
ちなみに、貴族タイルは発展カードのように追加で補充されることはありません。そのため、貴族タイルは早い者勝ちで獲得することとなります。
4. システム
拡大再生産の入門ゲーム
購入したカードは次回以降自身の宝石としてカウントできるため、集めれば集めるほど高い買い物を可能にします。
だからこそ、ゲームの始めに市場を観察し、どのような方針をとるのかある程度目星をつけることが重要になってきます。
5.偽物には注意!
宝石の煌きは2014年にドイツボードゲーム大賞ノミネートされ、他にも複数のゲーム賞にノミネート及び受賞している大人気のゲームです。
それゆえ、どうしても他の作品と比べ、偽物の流通が多い気がします。
明らかに安すぎるものなどは、できるだけ避けるようにしましょう。
6. まとめ
いかがでしたでしょうか。このゲームを初めて遊ぼうとした時は、難しそう...とも感じたものですが、手順のシンプルさや、絶対的な勝ち方のないゲーム性にすぐ魅了されました。
序盤にコツコツと買い貯めたカードで後から追い抜く、最初から点数を稼ぐことだけを意識したカードの購入、様々な勝ち方が出来る奥深いゲームに、ハマること間違いなしです。
見た目に反して、プレイ時間が短いので気軽に遊べますし、その軽さがリプレイ率の高さにも繋がっていると思います。
ぜひ一度プレイしてみて下さい!