【ルール紹介】スコットランドヤード東京
スコットランドヤード東京はかの有名なボードゲームであるスコットランドヤードのゲーム性をそのままに舞台をロンドンから東京に移したものです。1人のプレーヤーが怪盗Xに扮し、東京の街中を駆け回ります。他方で、残りのプレーヤーは刑事として、神出鬼没の怪盗Xを包囲し捕まえようと試みます。今回はそんな駆け引きが面白いスコットランドヤード東京のルールについて紹介します。
プレイ時間 | プレイ人数 | 利用シーン |
---|---|---|
45分 | 2〜6人 | 家族や友人と大人数で |
そもそものスコットランドヤード東京自体を未だ知らない方はゲーム概要の記事からお読みください。
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1.アイテムの紹介
まずは、スコットランドヤード東京をプレイする上で使われるアイテムについて紹介します。スコットランドヤード東京の箱を開けると以下の様に全部で14種類の豊富なコンポーネントが格納されています。
ゲームの内容物(右上から時計回りに、プレーマップ、透明のコマ(怪盗X用)、色付きコマ(刑事用)、ミスターX用バイザー、トラベルログ、ブラックチケット、ダブルムーブチケット、電車チケット、バスチケット、タクシーチケット、トラベルボード、リング、Xマークのカード、Dカード)
2.ゲームの目的
次にスコットランドヤード東京の目的について紹介します。スコットランドヤード東京は一人のプレーヤーが怪盗Xとなり、残りのプレーヤーが刑事となります。ミスターXのプレーヤーは一定ターン内(24ターン)に刑事から逃げ切ることが出来れば勝利、逆に刑事のプレーヤーは一定ターン内にミスターXを捕まえることが出来れば勝利です。詳細は、「4.ゲームの流れ」で説明します。
3.ゲームの準備
スコットランドヤード東京をプレイする前の準備について順を追って説明します。
まずは、ゲーム盤を設置します。そして、誰がミスターX役を担うかを決めます。
ミスターX役: 以下のアイテムを受け取ります。
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透明のコマ
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ミスターX用バイザー(ミスターX役の視線を隠すために使用)
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トラベルログ
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鉛筆
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ブラックチケット5枚
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ダブルムーブチケット2枚
刑事役: 以下のアイテムを受け取ります。
- 好きな色のコマとコマの色と同色のトラベルボード1つずつ
- トラベルボード上に電車・バス・タクシーチケットを各4枚、8枚、11枚を配置
※配り終えた残りの交通手段チケットはゲーム盤の横に置きます。
もし刑事役が4人より少ないときには、巡査を使って刑事を助けることが可能です。 (刑事が2人か3人のときは刑事と巡査が協力してプレイ)
刑事が2人のとき:巡査2人
刑事が3人のとき:巡査1人
もし、巡査を使用する場合は、巡査に残っているコマを割り当て巡査コマに画像のようにリングをつけて刑事コマと区別します。巡査コマは交通手段チケットがなくても、どの交通機関も自由に使うことが出来ます。
4.ゲームの流れ
ゲームが手許にない中で視覚的にもよりイメージを持って貰うためにYouTubeでスコットランドヤード東京のルールを説明している動画も併せて紹介します。
以下、①~④が大まかなゲームの流れです。
①スタート地点の決定
各プレイヤーのコマのスタート地点を決めるためにDのカードとXのカードを裏面の数値が見えないように別々にシャッフルして、机の上に置きます。刑事役のプレイヤーはDのマークが付いたカードを1人1枚ずつ引き、裏面の数字を確認し、ゲーム盤で同じ数字が書かれた駅にコマを配置します。
最後にミスターXがXのマークが付いたカードを引いて、裏面の数字を確認します。(このときに数字が他のプレイヤーに見られないように注意しましょう。)ミスターXのコマは基本的には盤面上に設置しませんので、ミスターX役のプレイヤーの頭の中だけに配置場所の情報は留めます。
②逃走劇の開始
ゲームは24ラウンドまであります。各ラウンドでミスターX→刑事たちの順番で交通手段チケット等を駆使してコマを移動させます。(逃げるミスターXを刑事たちが後から追いかける格好です。)
盤上の各マス(駅)には黄色(タクシー)・緑色(バス)・赤色(電車)が様々ついています。これは、自分が現在いる駅で利用できる交通手段の種類と、その交通手段によってどの駅に移動できるのかを表しています。タクシーはどの駅でも利用することが出来ますが、今ある駅から隣の駅までしか移動できません。バス・電車についてはタクシーよりも長い距離を移動出来ますが、バス・電車の駅がアクセスできる駅はタクシーよりも徐々に少なくなります。駅から駅へ移動した際に、次のラウンドでもといた駅に戻ることは出来ません。また、移動先に他のプレーヤーがいる場合は、その駅には移動出来ません。
③ミスターXの動き方
先程もお伝えした通り、ミスターXのコマがどこにいるのか、またどこに移動したのかは基本的には他のプレーヤー(刑事たち)からは分かりません。ミスターXは自分が移動する次の駅を選択したら、その駅に描かれている数字をトラベルログ上の対応するラウンドの空白に記録し、その数値を見せないように、移動に使用した交通手段チケットを載せて隠します。(なので、刑事たちはミスターXがどの交通手段を使って移動したかしか分かりません。)ただし、3回目、8回目、13回目、18回目、24回目のラウンドの後に、ゲーム盤上にミスターXのコマを配置しなければなりません。(次のラウンドで移動した後は今までと同様に姿を消します。)
また、ミスターXだけは刑事たちが持っていない2つの特別なチケットを持っています。
i) ダブルムーブチケット(2枚)
このチケットを使用することで1ラウンドに2回コマを移動させることができます。(実質、2ラウンドを消化したことになる。)この際、同一・異なる2つの交通手段を好きに組み合わせて移動することができます。ダブルムーブチケットは1ラウンドに1回しか使用することが出来ません。もし、ダブルムーブチケットで移動する1回目にミスターXが姿を現している場合には、ルール通りコマを一旦盤上に配置し、2回めの移動のときにはまたコマを隠して移動先が他のプレーヤーから分からないように出来ます。
ii) ブラックチケット(5枚)
ブラックチケットを使うことで、ミスターXは移動手段を隠して移動することが出来ます。また、ブラックチケットを使ったときだけ、フェリー(黒色のルート、フェリーを使うことができるのはミスターXだけ)を使って移動することが出来ます。なお、ダブルムーブチケットとブラックチケットは併用することが可能です。
④ゲームの終わり方
刑事たちの勝利: どの刑事でも、ミスターXと同じ駅に到着したら刑事たちの勝ちです。また、ミスターXが次に移動できる駅がなくなったら(ミスターXの周りの駅がすべて取り囲まれていたら)刑事たちの勝ちです。
ミスターXの勝利: 全24ラウンドで刑事たちに捕まることがなく逃げ切ることが出来る、あるいは刑事たちが交通手段チケットを使い切り誰も移動できなくなったらミスターXの勝利です。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?スコットランドヤード東京はテレビ番組の逃走中のような世界観をボードゲーム上で味わえるゲームです。人数が多ければ多いほど盛り上がること間違いなしです。ミスターXと刑事達との熱い駆け引きを、ぜひ一度プレイして味わってみて下さい!