【ルール紹介】ディクシットオデッセイ(DiXit Odyssey)

【ルール紹介】ディクシットオデッセイ(DiXit Odyssey)

DiXitはフランス発祥のボードゲームでプレーヤー間のコミュニケーションがゲームの進行上も非常に重要になるゲームです。フランスやドイツにおいて年間ゲーム大賞を受賞するなど、世界中でブームを巻き起こしました。今回はディクシットのルールについて紹介します。

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プレイ時間プレイ人数利用シーン
30分3〜6人パーティ、合コン

DiXit(以下、ディクシット)はフランス発祥のボードゲームで プレーヤー間のコミュニケーションがゲームの進行上も非常に重要になるゲームです。イラストが書かれたカードを使うゲームだと、日本ではナンジャモンジャなどをイメージする人も多いかもしれませんが、似て非なるもの(ゲームの作りとしてはナンジャモンジャが神経衰弱=記憶力のゲームで、ディクシットは推理系の要素が強いゲームです。今回はそんなディクシットのルールについて紹介します。

そもそものディクシットをまだ知らない方はまずはこちらの記事からお読みください。

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1.アイテムの紹介

まずは、ディクシットをプレイする上で使われるアイテムについて紹介します。ディクシットの箱を開けると以下の様に大きく 5種類のアイテムが格納されています。順に説明していきます。

ゲームの内容物

①コマ(写真右下)

カラフルなウサギの形をした人形がプレーヤーのコマとなります。(木製のコマでとてもオシャレです!)

②スコアカード(写真上)

複数の数字が描かれた長方形のタイルが各プレーヤーの得点を記録するスコアボードになります。こちらはスコアだけでなく各プレーヤーが選択したカードを判別する役割も担っています。

③ピン(写真中央左)

赤色と緑色でキノコの様な形をしたプラスチックのものがピンです。このピンと次に紹介する、投票カードを組み合わせて、各プレーヤーは意思決定を行うことになります。

④投票カード(写真中央右)

可愛らしい絵と数字と穴が開いているものが投票カードです。プレーヤーが選択した数字に先程のピンを差し込み、場に提示することでプレーヤーの意思決定が周囲のプレーヤーに周知されることになります。

⑤イラストカード(写真左下)

こちらがディクシットを盛り上げるかなめとなるイラストカードとなります。非常に多岐に渡る美しくもユニークなイラストが描かれており、何が描かれているかを説明しようとすると見る人によって様々な解釈が生まれそうなものばかりです。後述しますが、この点が正にこのゲームを面白くさせる肝となります。

イラストカードのイメージ

2.ゲームの目的

次にディクシットの目的について紹介します。ディクシットはプレーヤー間で獲得する得点を競い合い、最終的に30得点以上を獲得したプレーヤーが勝者となります。どの様にして得点を獲得できるかは、「4.ポイントの獲得方法」で説明します。

3.ゲームの準備

ディクシットをプレイする前の準備として、大きく①場の準備と②プレーヤーの準備の2つに分けられるので、順を追って説明します。

3-1.場の準備

以下の様に縦長のスコアボード2つを縦一列につなげます。加えてイラストカードの束を良くシャッフルして場に設置します。

場の準備のイメージ

3-2.プレーヤーの準備(3~6人でプレイする場合)

プレーヤーは 自分のコマを選択してスコアボードの1と書かれた場所の下に置きます。次に 自分のコマと同じ色の投票カード1枚(何れかの色の)ピン1つを手元に持ちます。最後に先程の山札から 6枚のイラストカードを引いて手札とします。以上でプレイの準備が完了です。

各プレーヤーの手札はターン開始時に常に6枚

4.ポイントの獲得方法

A:語り部以外のプレーヤー全員が語り部の選んだカードに投票した、或いは誰も投票しなかった場合 B:A以外の場合 (但し、子の+αは子が場に提示したカードへの投票1つにつき1点加点)
語り部 0点 3点
2点 3点+α

配点表

これだけだとイメージが湧き難いと思うので、次章でターン消化の流れと共にポイントの獲得方法もおさらいします。

5.ターン消化の流れ

ゲームが手許にない中で視覚的にもよりイメージを持って貰うためにYouTubeでディクシットのルールを説明している動画も併せて紹介します。

①語り部の決定

任意の方法(例:じゃんけんなど)で語り部を決定します。初回以降はそこから時計回りなど、ターン消化毎に語り部が変わる様にします。

②(語り部の)カードの選択

語り部となった人は手許にある6枚のイラストカードの中から好きなカードを選び、そのカードから連想されると思った 一文を話します。この際、一文は A:単語でも B:文でもはたまた C:擬音の様なものでも何でも構いません。( ※このとき語り部は選んだカードを子に見せてはいけません。)繰り返しますが一文は本当に何でも構いません!(ここがポイントです。)一文の話し方については後程具体例を交えて紹介します。

例えば、下記イラストカードをもとに例示すると以下の様な一文が考えられます。

A:単語

「うさぎ」、「扉」などイラストカードに描かれているものの名称から選ぶという考え方もありますし、「うさぎの騎士」など少し長めの単語でも問題ありません。また、色使いや雰囲気が何となく古めかしいと感じた人は「レトロ」などというワードチョイスも考えられます。

B:文

文にすることで表現の幅も大分広がります。例えば、うさぎの騎士の目の前には3つの扉が存在していることから、いずれかの扉を選択しようとしている様にも見えます。よって、「迫られる選択肢、どれが正解か?」などの文も考えられそうです。はたまた、複数の中から正しい選択を迫られているうさぎの心情を踏まえ、「困ったなぁ~」などの感想文でもOKです。

C:擬音

先程の心情を表すことと同じですが、道を歩いていたら突然、うさぎの目の前に3つの扉が現れたと仮定して、「ぎょ!?」や「げげ!?」などの擬音もあり得そうです。

イラストカードの例

③(子の)カードの選択

子(語り部以外のプレーヤー)は自分の手札の中から、 語り部が話した一文に最も合うと思った絵柄のイラストカードを1枚選択して裏向きのまま語り部に渡します。(先程と同様に他のプレーヤーにカードを見られないように注意します。)

④カードの表示

語り部は自分が選択したイラストカードと他のプレーヤーから受け取ったカードすべてを組み合わせてシャッフルし、場の得点ボード側面に表示された数字(1~12)の前に表向きで1枚ずつカードを置いていきます。

イラストカード配置のイメージ

⑤イラストカードへの投票

子は場に表示されたイラストカードの中から、 語り部が選んだと思うカードに投票を行います。(※投票には語り部は参加しません。)投票は 手許の投票カード上の数字にピンを指すことで行われます。例えば、得点ボード側面の4番と描かれた所に置かれたカードへ投票する場合は、手許の投票カードの「4」にピンを指します。全員の投票が完了したら各プレーヤーは 投票カードを場に公開し、 語り部がどのカードが自分のものかを公表します。

⑥ポイントの集計

先程説明した「4.ポイントの獲得方法」のルールに則りプレーヤー間のポイントを集計します。(6人でプレイする場合、語り部は最大3ポイント、子は最大7ポイント獲得する機会があります。)各プレーヤーは獲得したポイント分だけ得点ボード上のコマを進めます。

得点ボードとうさぎのコマ(正に競争している感じ)

A:語り部以外のプレーヤー全員が語り部の選んだカードに投票した、或いは誰も投票しなかった場合 B:A以外の場合 (但し、子の+αは子が場に提示したカードへの投票1つにつき1点加点)
語り部 0点 3点
2点 3点+α

配点表(再掲)

6.まとめ

いかがでしたでしょうか?ディクシットは利用するアイテムの数も少なく、ルールもシンプルかつ直感的に楽しめるものなので幅広い層(年齢や国籍問わず)で手軽に楽しめるボードゲームだと思います。ぜひ一度プレイしてみて下さい!

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