【XENO(ゼノ)】~勝敗を分かつのはたった1枚の手札、白熱の心理戦~
XENO(ゼノ)は日本を代表する名作ボードゲームの「ラブレター」をオリエンタルラジオのあっちゃんこと中田敦彦がリメイクしたものです。圧政に苦しむ国に現れた英雄と、独裁者である皇帝との戦いがモチーフとなるシンプルながらも奥深い駆け引きも楽しめるゲームです。今回はそんなゼノの概要とルールを紹介します。
プレイ時間 | プレイ人数 | 利用シーン |
---|---|---|
10分 | 2〜4人 | 隙間時間、晩酌のお供 |
1.ゼノのおすすめポイント
最初に、ゼノのおすすめポイントを3つ紹介します。
1-1.ゼノ – ここがおすすめポイント① – ルールがシンプル!
ゼノはカードを1枚引いて、その後にカードを1枚捨ててカードの効果を使用する、という2つのアクション以外は必要なく、ルール自体はすぐにインストできます。カードこそ10種類あるため、それぞれのカードと効果の種類を一致させるまでに少し時間はかかるかもしれませんが、ネットでカードの効果が一覧で閲覧できるので、それを見ながらやれば自然と頭に入ってきます。
1-2.ゼノ – ここがおすすめポイント② – さくっとプレーできる!
ゼノは1ゲームが10分程度で決着が着きます。なので、隙間時間やお酒を飲みながらなど、手軽に始められるのが利点です。
1-3.ゼノ – ここがおすすめポイント③ – それでも駆け引きが楽しめる!
シンプルなルールで短時間でプレーできるとなると、そんなに複雑な駆け引きは起きないと思うかもしれませんが、個々のカードの効果と運要素やターンの順番などが絡むことで、奥深い駆け引きを生み出します。(これは実際にプレーしてみないと中々伝わりづらい所なので、是非プレーして欲しいです!)
2.アイテムの紹介
次に、ゼノをプレイする上で使われるアイテムについて紹介します。ゼノの箱を開けると以下の様にカードの種類と効果が一覧で記載されたカードと実際にプレーで使用する18枚のカードの大きく2種類のアイテムが格納されています。カードの効果については後ほどご説明します。
ゲームの内容物
3.ゲームの目的
次にゼノの目的について紹介します。ゼノは大きく分けて下記2つのパターンに該当したプレーヤーが敗者として脱落し、最後に残ったプレーヤー1名が勝者となります。
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カードの効果によって特定カード(英雄)を捨てる或いは手札が無くなった場合
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最後の1枚でプレーヤー同士の一騎打ちとなり、自分の数字が小さかった場合
前者についてはカードの効果毎により細分化できるため、詳細は後述します。
4.ゲームの準備
ゼノをプレイする前の準備は非常にシンプルです。
適当な方法でプレーヤーの先行・後攻を決めます。(正式ルールだと山札から各々1枚のカードを引き数字が大きかったプレーヤーが先行となります。)
その後に、18枚のカードを良くシャッフルし、山札の1番上のカードを裏向きで場に置き(転生札と呼ばれます)その上に残りの山札を区別がつくように重ねます。
そして、各プレーヤーは山札の上から1枚ずつカードを引きます。
これでゲームの準備が完了です。
5.ターン消化の流れ
ゲームが手許にない中で視覚的にもよりイメージを持って貰うために、中田敦彦のYouTube大学で芸能人とゼノをプレーしている動画を複数アップしているので併せて紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=fnO_4f-kU7U&t=83s https://www.youtube.com/watch?v=qFCZZi-KD80 https://www.youtube.com/watch?v=iJg5Mt6g3Rw https://www.youtube.com/watch?v=PoiFL3HI5ac
繰り返しになりますが、ゼノで各プレーヤーが取れるアクションは決まっており、A.カードを1枚山札から引く、次にB.2枚の手札のうち1枚を場に捨ててカードの効果を使用する、という2つのアクションをプレーヤーは各ターンで交互に繰り返していきます。
ここで各カードの効果について説明します。①~⑩というのはカードに描かれた左上の数字に対応しています。また、①~⑧のカードは各2枚、⑨と⑩(皇帝と英雄)は各1枚存在します。
①少年(革命)
少年のカードは1枚目を捨てたタイミングでは何の効果も発動しません。ただし、2枚目を場に捨てた際に(1枚目を捨てたプレーヤーと同一である必要はない)、皇帝の効果である公開処刑を使用することが出来ます。(少年の効果で英雄を公開処刑した場合は転生可能、公開処刑については⑨皇帝、転生については⑩英雄を参照)
②兵士(捜査)
兵士のカードは指名したプレーヤーの手札のカードに描かれた数字(1~10)を推測します。指名されたプレーヤーは宣言された数字が一致しているか否かを回答し、一致していた場合は手札のカードを捨てます。(カードを捨てたプレーヤーはそのカードが英雄以外の場合はリタイアとなります。)一致していなかった場合はその旨だけを伝え、手札のカードを見せたりする必要はありません。
③占師(透視)
占師のカードは、指定したプレーヤーの手札を見ることが出来ます。指定されたプレーヤーは占師のカードを捨てたプレーヤーだけに見える様に自分の手札のカードを見せます。
④乙女(守護)
乙女のカードを捨てたプレーヤーは、次の自分のターンがくる迄は他のプレーヤーが捨てたカードの効果を一切受けません。
⑤死神(疫病)
死神のカードを捨てたプレーヤーは、他のプレーヤー1名を指定します。指定されたプレーヤーは山札からカードを1枚引き、裏側の状態で死神のカードを捨てたプレーヤーに見せ、1枚を選択してもらいます。そして、選択されたカード1枚を捨てます。
⑥貴族(対決)
貴族のカードを捨てたプレーヤーは、他のプレーヤー1名を指定して、互いの手札のカードを場に表示します。その際、表示されたカードに描かれた数字が大きいプレーヤーが勝者となり、敗者となったプレーヤーは場に表示したカードを捨てて、リタイアとなります。(数字が同じ場合は引き分けとなり、どちらのプレーヤーもリタイアとなります。)
⑦賢者(選択)
賢者のカードを捨てたプレーヤーは、次のターンにカードをドローするタイミングで、山札から3枚のカードを引き、その中から1枚を選んで手札に加え、残りの2枚を山札に戻し、カードを引いたプレーヤーの1つ前の順番のプレーヤーが山札をシャッフルします。
⑧精霊(交換)
精霊のカードを捨てたプレーヤーは、他のプレーヤー1名を指定して、互いの手札を交換します。
⑨皇帝(公開処刑)
皇帝のカードを捨てたプレーヤーは、他のプレーヤー1名を指定します。指定されたプレーヤーは山札からカードを1枚引き、表側の状態で全てのプレーヤーに見せた状態で、皇帝を出したプレーヤーにどちらか1枚を選択してもらいます。そして、選択されたカード1枚を捨てます。(※皇帝の公開処刑の効果で捨てられた英雄は転生することが出来ません。)
⑩英雄(潜伏・転生)
英雄のカードは潜伏と転生という2つの効果を有します。
潜伏:英雄のカードを保有するプレーヤーは自分から英雄のカードを場に捨てることが出来ません。
転生:英雄のカードがカードの効果によって場に捨てられたとき、英雄カードを捨てたプレーヤーは場の転生札を手札に加えることが出来ます。(転生する場合には手札のカードを全て場に捨てます。)但し、英雄が皇帝の公開処刑の効果によって場に捨てられたときは、転生の効果を使うことが出来ず、その時点でリタイアとなります。
これら、カードの効果を駆使しながら、相手プレーヤーの1枚の手札を無くすか、最後山札が無くなったタイミングの一騎打ち(手札の数字の大小)で勝敗を決めるのがゼノです。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか?ゼノはシンプルなルール(各プレーヤーで取れるアクションは一緒)ながら個々のカードの効果と運要素やターンの順番などが絡むことで、奥深い駆け引きを生み出すゲームです。著名人がプレーしているYoutubeも見ていただければイメージもより具体的に持っていただけると思いますし、やりたくなること間違いなしです!ぜひ遊んでみてください!