皇継の書状
皇女の使命は、書状を駆使し、優れた国を築くこと。カードをひっくり返すことによる強化と、マーケットのキャラカードに「書状」を置いて力を借りるワーカープレイスメント的要素が特徴の、2~4人用デッキ構築ゲームです。
ゲーム概要
- 没した先代皇帝の跡を継ぐため、皇女の側近として、領地に人材を集めるデッキ構築です。
- 使い切りの書状を送り、名手の力を借りる、ワーカープレイスメント風のシステムが特徴です。
- 2行で足りました!
プレイ人数 | 2〜4人 | プレイ時間 | 30〜45分 |
---|---|---|---|
対象年齢 | 12歳〜 | 価格 | 3,000円 |
発売時期 | 2022春 | 予約 | 可 |
ゲームデザイン | 符亀 (原案、システムデザイン)、中島チスミー (Polygonotes) (システムデザイン) | イラスト・DTP | 中島チスミー (Polygonotes) |
ゲーム詳細
【はじめに】
本作は、符亀とPolygonotes (以下敬称)両サークルの10作目の記念に制作した、合作です。
記念作らしく、符亀の斬新なシステムとPolygonotesの華麗なイラスト、そして両サークルの短時間ながら濃厚なプレイ感という、強みを活かしたゲームに仕上げました。
そのうえ「ドミニオン」に代表されるデッキ構築という本格的なゲームジャンルを、難解ではなく遊びやすく仕上げた、欲張りな1作です。
【ストーリー】
あなたは、国を立て直して皇帝を継ごうとする、皇女の1人の側近です。
先代皇帝は暴君として国民に疎まれていたため、優秀な人材である名手たちは、各地に散ってしまいました。
残された者をかき集め、各地の名手に書状を送って力を借り、誰よりも優れた国を作りましょう!
【システム】
・書状
本作の特徴の一つが、タイトルにもある「書状」のカードです。
プレイヤーは、名手と呼ばれる国の有力者に「書状」を送り、その力を借りて領地を発展させていきます。
ゲーム的に言えば、場に並んでいる「コインを生む」「カードを引く」「デッキのカードを強いものに交換する」などの効果を持つカードの上に置き、その効果をコピーできるカードが、この「書状」です。
強くない?
場に並んでいる「名手」のカードなら(一部を除き)なんでもコピーでき、その効果も強力で、どの効果を使うかは使うときに選べるので「いらないカードを買っちゃった!」というミスも防げます。
具体的には、「コインを生みつつカードを引く」か「むちゃくちゃコイン生む」か「デッキのカードを他のカードに交換する」か「相手の手札を減らして妨害する」かをその場その場で選べます。
強くない???
「書状」を買うためのコストは非常に低いため、序盤から派手な動きができてテンポがいいです。
手札を見てからどれをコピーするか選べるため、コンボも簡単にできます。
強くない?????
当然、そこまで甘くはありません。
この「書状」は使い切りのため、1回使ったら買いなおさなくてはいけません。
なので、使うターンは強いですが準備のターンは弱いです。
しっかりキャラのカードも買って、準備ターンにも動けるように自国を強くするのがポイントです。
・カードの強化
そのキャラのカードですが、その一部は、上下にわかれた特殊なレイアウトになっています。
このレイアウトのカードは、上下をひっくり返して、強化できます。
例えば上の「豪商」のカードは、普通の向きですとコインを2枚生むカードですが、ひっくりかえすとコインを3枚生めるようになります。
(それが手に持った金貨の数でわかるイラストなのがすごいですよね。)
このようにカード自体を強化できるため、初期からいるカードが中盤以降も腐りにくく、圧縮(いらないカードをデッキから消すこと)の必要性が低いです。
おかげで、テンポがさらによくなりましたし、「買うべきでないカード」が減るため難易度も下がっています。
・皇継点
プレイヤーの目標は、自分の領地にカードを送り、その「皇継点」を高めることです。
陣営を表す旗のカードが、領地(とプレイヤーカラー)の目印です。
領地には、毎ターン1枚、デッキからいらないカードを1枚送れます。
いや、不要なキャラなどいないとは思いますが、いるわけがないのですが、点数のために泣く泣く送って圧縮しつつ「皇継点」を稼げます。
さらに、あるカードを使えば、場の「名手」たちも領地に連れてこれます。
彼らも「皇継点」を持っているので、うまく領地に引き抜きましょう。
その領地を一番早く発展させた、つまり一番早く「皇継点」を稼ぎきったプレイヤーが、ゲームの勝者です。
ワーカープレイスメント風の独特な挙動を示し、使い切りですが爆発力のある「書状」のカード。
ひっくり返して強化でき、着実にデッキを強くしてくれるキャラクターカード。
あなたの仕える皇女のため、2つの戦略をうまく組み合わせ、誰よりも優れた国を築いてください。